それから毎日、愛美といる事が当たり前みたいになった。



店に行くと愛美がいる。



周りのお客さんには、飼い主と犬みたいだなんて言われてたけど、


非常階段に行くことも減っていた。






『梨花さん、あれから洸太さんと話したんですか?』

唐揚げを頬張りながら、愛美が聞く。


仕事の後、二人で食事に行くことも増えた。




『ううん、電話かかってこないんだもん。』



面白くなさそうな顔しながら、愛美は



『もぉ〜梨花さん、待ってるだけじゃ進展しませんよ!!自分から電話しなくちゃ!!!』



そう言って、私の携帯を取り上げる。



『あ〜ダメだよ!いいの、このままで。進展もなにも…私、彼氏いるから。』



私がそう言うと、愛美は手に取った携帯を落として



『えぇ〜〜〜〜っっ!!』



居酒屋に響き渡る大きな声で驚いた。