『そういえばさ、こないだテツから聞いた?』



(あぁ、確か…)



『店の話?途中でテツ、席離れちゃったからさ〜あんま詳しく聞いてないけど?』



『オープンの日決まったらしくて…リカ誰かと一緒に行くの?』



(行くもなにも、まだ何にも聞いてないし…)



『ううん、まだ決めてないよぉ』



『じゃあ…俺と一緒に行かない?』




『………うんっっ!』




私は、考えてる間もなく返事していた。

洸太から電話かかって来ただけでも嬉しかったのに、

まさか、誘ってもらえるなんて…




『じゃあ、また電話するから〜』



洸太がそう言って、電話を切った。