『もしもし?』



─電話の相手は期待通り、洸太だった─




『お〜っす、リカ久しぶりぃ〜』




(久しぶり?別に久しぶりじゃないし…)



『何言ってんの?まだ来ないだ会ったばっかだよ?』


私がそう言うと、



『おぅ、そうだったな!こないだ誕生日ん時、わざわざありがとなっ!』



(もしかして、洸太もちょっと照れてる?)



『うん、っーかお礼遅くない?電話かかってくるの待ってたのに……あっ!!』


(しまったぁ〜待ってたとか言っちゃったし!!)



『えっ?リカ、電話待ってたの?マジで?』



(………)

私の顔は真っ赤になっていた。



『俺も待ってたのに!リカから全然かかって来ないから、我慢出来なくてかけちゃった。』



『えっ?』



ますます赤くなる。



(電話で良かった〜顔ヤバいよ…)




私は、嬉しさと恥ずかしさとごちゃ混ぜになったような気分だった。