─その頃、哲也は圭輔くんと一緒に仕事先のクラブの系列店のパブに移動する話があった─



『もしもし?』

店を出てすぐに哲也に電話する。



『テツ、おはよう。今から飲みに行くんだけど、テツ今日どこにいる?』



─まだ配属先が決まってなかった哲也は系列店に日替わりで回されていた─




『うん…角曲がって3つめのビルの4階ね、…うん、お客さん連れて行くから。じゃあね。』



哲也に場所を聞いて、その店に向かった。




(ここであってるかな…?)

言われた通りに来ると、聞いた名前の看板がついている店があった。



ドアを開けると、

─いらっしゃいませ─



哲也が迎えてくれた。




『よぉ!すぐわかったか?』

哲也が働いてる姿を見るのは初めてだった。



『うん、この街長いし、すぐわかるよぉ〜!』


私とお客さんはカウンターに座って、

カクテルで乾杯した。