帰った女の子たちのグラスを洗い終えて、

やっと宮川洸太もカウンターに座った。


皆はテーブルのソファに座っていたけど、

私は馴染めずにカウンターに座っていた。




(気を使ってカウンター座ってくれたんかなぁ?)



ドキドキして顔が見れなかった。



(何で隣なんだろ?なんか話さないと…)




先に口を開いたのは宮川洸太だった。


『さすが相澤さん、お酒注ぐの手伝ってくれてありがとね。』



(…見てたんだぁ!嬉しい!!!)



『…ううん、いつもやってる事だし…』



(何で、可愛く普通に話せないんだろぉ…?)



私は明らかに愛想の悪い話し方をしていた。



『いや、でも助かったよマジで!こいつら何もやらねぇからさ〜。』


皆を見ながら宮川洸太は笑顔を見せた。



(この人の事、もっと知りたい!皆みたいに仲良くなりたい!!)



私はそんな事を思いながらグラスを傾けた。