会場は広いレストランを貸し切って、

バイキング式になっていた。


真希は中学の時に、女の子の友達が少なかったせいか、

女の子がいるテーブルには移動しないで、

ずっと同じテーブルにいた。


私も特に仲が良かった子もいなくて、

昔話に華が咲くわけでもなくて、

食事を取りに行く時と、トイレに席を立つ以外は

真希と一緒に座ってるだけだった。




皆が入れ替わり立ち代わり動くのを見ながら、

適当に周りの会話に相槌を打っていた。




(やっぱつまんないなぁ〜もう帰ろうかな…)





『相澤さん、楽しんでる?』


名前を呼ばれて振り返ると、そこには宮川洸太がいた。