『梨花、おはよ』
洸太がベッドから起きて、リビングのソファに座っていた。
『あっ、今度はちゃんと起きた?』
私は洗面所から顔を出してそう言った。
『今度はって何だよ』
『洸太、さっき寝言言ってたよぉ〜』
私はわざと何か言いたげな顔をしてニターっと笑った。
『ちょっ、なんだよ!俺、なんか変な事言ったの?』
『うん、でも……内緒!』
私はそう言って洗面所に引っ込んだ。
『コラ!教えろ!!』
洸太が洗面所まできて、逃げようとする私を捕まえて抱き上げる。
『キャハハ!くすぐったい!!洸太、やめて!!』
『じゃあ、言え〜』
そう言って容赦なくくすぐってくる。
『キャハハハハ、やだ教えない!』
洸太は私を抱き上げたまま、またベッドまで連れて行かれる。
ベッドに私をポンっと下ろして、
私の体の上に洸太が覆い被さった。