(やっぱノブは付き合い長いだけあるな…ってアレは誰が見てもバレバレだったかぁ…)
ノブもわかってると思うと気持ちが楽になった。
ノブの前では友達のフリをしなくても済むのが嬉しかった。
『待たせた?』
ドアが開いて洸太が入ってきた。
久しぶりに見る洸太の顔。
しばらく見つめていると、洸太が私の隣に座りながら、
『何見とれてんの?俺、そんなにカッコいい?』
洸太がふざけて笑う。
『バカ!見とれてないもん!久しぶりだなぁって見てただけだよ!』
私はそう言いながらも顔がニヤついてしまう。
(…やっぱ洸太といるとテンションが上がっちゃうよ)
今日は話を聞いてもらおうと思って呼び出したのに、
洸太の顔を見ると、どうでもいいような気になってくる。
『まっいっか!今日は飲も!』
私がそう言うと、ノブと洸太が揃って
『そんなの梨花はいつもだろ〜?まぁ、飲もうぜ!かんぱぁ〜い!!』
3人でグラスを合わせて一気に飲み干した。