夕方になって夕飯の支度を始めても、
彼氏は料理なんか出来ないくせにキッチンを行ったり来たりしていた。
『テーブル片付けて拭いてきて』
布巾を渡しても1分後には戻ってウロウロしてる。
『何かする事ない?』
『じゃあ、野菜洗って』
何か頼むと嬉しそう。
まるで新婚さん…と言うよりは子供と母親みたいだった。
『いただきまぁす』
二人で食事をするのも久しぶり。
私が手料理するのも彼氏だけだった。
(はぁ〜やっぱ落ち着く)
仕事のことも、愛美のことも、洸太のことも、
彼氏と過ごす間は考えずに済んだ。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…