『梨花さん!なんで梨花さんがヘルプについてるんですか?』
愛美が私に気付いて慌てて席についた。
『私がついてちゃダメ?』
そう言うと愛美は気まずそうな顔をしながら、
『ダメなわけないですけど、大丈夫なんですか?』
そう言った。
愛美はシャンパンを頼んでいた。
何万とする高級なお酒を次々と頼んでいた。
(ヤケになってるな…)
そんな愛美を見て、とても哀しい気持ちになった。
真田さんは何も語らず愛美を見ていた。
愛美が席を離れた時、
『私がいない間に愛美は変わったね、とても人間らしくなったよ』
そう私に言った。
『きっと、君が愛美を変えたんだろうね』
続けてそう言うと、初めて少し笑顔を見せた。