『愛美ちゃん、今日同伴入ってますよ。さっき連絡ありましたけど…』


『っっ…誰と?』


(まさか…圭輔なワケないよね?)


『…昨日の真田っていうお客さんですよ、愛美ちゃんキャバクラ初めてって言ってたのに、どこで知り合ったんでしょうね〜?』



(やっぱり…)


『真田って言うんだあの人…今日、愛美が来たらヘルプ私つけて』



『えっ?でも梨花さん、ナンバー1はヘルプにはつかないって決まりが…俺、店長に怒られますよ!』



『店長には私が話しとくから、大丈夫だからつけて!…じゃなかったら知らないわよ?』



私は長くナンバー1なだけあって少しだけ店長に融通が聞いた。


ボーイの一人や二人、クビにするのは簡単だったから、


少し脅しておいた。



そのせいでいつもボーイや女の子達から距離を置かれていた。


おかげで仕事はしやすかったけど、


愛美だけは違った。


最初から私に話し掛けてきたのは愛美だけだった。


だから、どんな事をしてでも守ってあげたかった。