─ピンポーン─


…………




インターホンを鳴らしても反応がない。


愛美のマンションはオートロックで中には入れなかった。



(はぁ…どうしよう)



電話しても留守電になるだけで、つながらなかった。


私は、どうする事も出来ず15分くらいインターホンの前で立ち尽くしていた。



─ガチャ─


マンションから人が出てきた。


(よしっ!この隙に入っちゃえ!)






何とか愛美の部屋の前まで辿り着くことが出来た。



(あ〜ドキドキするなぁ)


妙な緊張をしながら、ゆっくり人指し指を伸ばしてベルを鳴らした。