「ねぇ、藍のこと好き?」

「まだ好きぢゃね~わ」

「...はやく好きになってね!」


私の初めての恋は、私のことを好きでない人と
はじまった。



― 藍 ―

「好きです。」
今、告白されている私、宮本藍はごく普通の高校2年生。
頭もそこそこ良くて運動もできないわけでもない。
まさに並みって感じ。