「最近、碧空と目も合わさないな」 「バレてます…?」 「そりゃ、あんなにあからさまだったらな。お前も隠し事下手だな」 やっぱり私、隠し事下手なのかなぁ…。 碧空さんを避けはじめてわずか2日… あっという間に陽斗さんには見破られてしまった。 「しかも、お前は鈍いしな」 ペシッとデコピンをされた。 「私鈍いですか?」 「ま。俺はそっちの方がいいけどね」 「ん?何ですか?」 「いや、何でも。あ、次授業だ。じゃーな弟よ」 「はぁーい」 陽斗さんは部屋を出て行った。 _