「何か急にしたなったんやけど……久々やから、緊張した」
その言葉に、
胸がキューンと締め付けられた。
だって、あたしも同じ事を思ってたんだもん。
「あのね。あたしも……したかったんだ」
これって言わない方が良かったかなって、
言った後に思ったけど。
仁は驚いた顔をしてるし。
あたしは、恥ずかしくなって顔をあげれなくなっちゃったし。
俯くあたしの顎を持ちクィッと上にあげ、
不敵な笑みを見せたと思ったら
深い熱いキスを交わす。
離れた唇から息を一気に吸い込んだ時だった。
そのまま後ろへと倒され、
あたしの上に仁が重なる。
「じ、仁!?」
驚くあたしに
「綾さんが可愛いこと言うから悪いと思うねんけど」
そう言って、またキス。
可愛いことって……えぇ!?
「ヤキモチとか、ちょっと……かなり嬉しいし?」
そう照れ笑いを浮かべながら
「あかん?」
その言葉に、断る理由なんて全くなくて。
小刻みに首を動かした。