そんな事を自分自信に言い続けて、早30分。
やっと店内へと入ったあたしは、
超コソコソと1番端の柱の隣に座った。
店員さんが出入りする入り口に近いものの、
あたしが覗き込まない限りこっちは見えない位置。
なんて絶好のポジション。
先に会計を済ませる仕組みだったから、
後は注文したものを運んでくる人が仁じゃない限りバレない。
って、あたしは何を思ってんだ。
仁に会わなきゃ入った意味ないのに。
あたしの注文したロイヤルミルクティーを運んで来てくれたのは綺麗な女の子だった。
ホッとしたのと残念な気持ちの交じる複雑な心境。
そんな中、仁の姿を発見。
白のシャツに、黒い太目のパンツ。
黒のカフェロングエプロンが背の高い仁に凄く似合ってた。
うぅ、かっこよ過ぎる!
仁が持って来た後は、
キャーキャーと騒ぐ女の人達の声が耳に入る。
たったそれだけの事につい膨れてしまう、あたし。
勿論、他の男の子でも女の子達は騒いでるんだけどさー。
大人げない。