「え。何それ。もしかして大阪弁のマネ?」

「うん。あれ、何か違った?」

「発音が違う」

「えー? “本間に”でしょ?」

「ちゃうって。“本間に”やってー」



何度言い直してもOKは出なくて。



だんだん、仁までおかしくなっちゃう大阪弁。



「あかん。俺まで変になる」



なんて言いながらも、凄く楽しそうで。

それを見て、あたしも楽しい。

楽しいんだけどね。



実は、今にも泣きそうなんだ。