だんだん深くなるキス。


仁の香り、仁の体温、仁の力強い腕。

全てに包まれて酔いそうになる。



「んん……っ……」



唇が触れるか触れないか……そんな至近距離。

目が合って2人共、笑みが零れる。



「ここがいい? それともベット?」



恥ずかしそうに茶化して言う仁に、



「え? また?」



そう驚くと



「だって綾のせいやん?」



ってあたしのせいなの!?



「で、どっちがいい?」



もう一度聞く仁に



「どっちでも……」



なんて答えてしまった。



「じゃあ、ここで」

「え? ここ?」

「嘘♪ ベットで」



そう言われて、その気になったのに……っ!