てか、何すんのよ。


さっき合わさった唇を指でなぞった。


好きって、いつから?

そんなの知らないよ。


だって楠木はいつも、
私が仁の事を話すと応援してくれてたじゃない。


その時も好きだったの?


笑って私の話を聞いてたのに。

私にアドバイスだってしてたのに。

『頑張れ』って言ってたのに。



それは嘘だったの?

その時はまだ好きじゃなかったの?



どっちよ。



ねぇ、質問くらいさせなさいよ。

何逃げちゃってんのよ。

だから駄目楠木って言われるんじゃない。

そのくせ、私をドキドキさせてんじゃないわよ。



本当、馬鹿なんだから。