そのメールを見た後の
あたしの仕事は千恵が変わってくれて。


あたしは重い足で……

仁のバイト先前に辿り着いた。



会えない。


はっきり言われたのに、
こんなところに来てるなんて。

ただのストーカーだよ。

でも、ちゃんと謝りたいし。

それよりも仁に会いたい。



一面がガラスになっているカフェは、見付かりやすくて。

あたしは曲がり角のところにある植木に潜んで中を見る。


多分、すっごーく怪しい光景だろうけど。


中に入るわけにはいかないし。

遠くから見ても仁がどれだかわかんないし。

この方法が1番いいはず。



中を確認するも仁の姿は、ない。

今日バイトじゃなかったのかな?



忙しいって嘘……だったのかな。

一気に不安が押し寄せ、苦しくなった。



その時だった。



「仁!」



あたしが見つめている店内とは別に、
背後から聞こえて来た声に。名前に。



勢いよく振り返った。