その答えは1人の気の強そうな、
さっき仁の隣にピッタリと付いていた子が現れて分かった。



「ねぇ、広瀬君の彼女って本当なわけ?」



何故か、その子は上から目線で。



「どーなのよ?」



勿論あたしは……しっかり迫力負けしてます。

って、駄目じゃん!



「そ、そうだけど」



気合不十分のまま答えたあたしは情けないことに噛んでしまった。



「は? それ本気で言ってんの? こんなオバサン、どこがいいんだか」



……おい、コラ。

オバサンだと?



短い制服のスカート。

高校生の素足。

十代の肌。



……負けました。



さすがに女子高生には勝てないよ!

オバサンなんて言葉に勝てる若さは持ってないもん。



敗北……完敗……不戦勝?