たった何日か会えないだけで、こんなになるなんて。
本当に、あたしは子供過ぎる。
でも、思ってたことが同じだったのが凄く凄く嬉しかったの。
好き。って言葉が凄く凄く嬉しかったの。
今、仁を好きな気持ちは100パーセントだけど、
明日はもうひとつ上の100パーセントになる。
明後日は、その上で。
その次は、もっともっと上。
あたしの仁を好きな気持ちは終わりがないんだよ。
その後。
涙が止まった時、2人で笑い合った。
馬鹿みたいに泣いたのが、笑えたあたしと。
馬鹿みたいに高校生ってのに拘ってた仁と。
こっそり教えてくれたけど、
仁は自分が子供だと思ってたんだって。
だから早く免許取って。
少しでも、形でもいいから。
大人になりたかったんだって。
「そんな事しなくても十分、大人だよ」
そう言ったら、
「綾さんは自分で稼いでるし、マンションに1人で住んでるやん」
って、それが大人なんだってさ。
仁の考えてることもサッパリわかんないんだけど。
「だから、さっきのんにもヤキモチ妬いた」
「さっきのって山北さん?」
「そ。スーツ着てて、いかにも大人の男って感じするやん」
って少し拗ねて言う仁があまりにも可愛くて。
てか、山北さんのスーツは仕事してるから当たり前なんだけどね。
仁からすれば、そこが大人やねん。なんだって(笑)