界瑠が私を抱き締めた。

私も界瑠に腕をまわした。


そして抱き締めてた腕を緩め界瑠はベンチに座る。


「来いよ。」

私も界瑠の隣に座る。


「前さ名字芸名かって聞いたろ」


「うん」


そして界瑠は話し始める。


「名字芸名じゃないんだよ実は」


「今の親は育ての親なんだよ」


「そうなの!」

「あぁ本当の親会社経営してたんだ.経営うまく行かなくて
倒産したんだ.んで親が姉貴と俺は今の両親に預けられた」


「じゃなんで名字変わんないの?」


「親がどうしても名字は変えないでくれってたのんだらしい」



「お姉さんと連絡なんでわかるの?」

「姉貴と俺の両親が連絡とれるようにって連絡先教えられたから」



「産みの母親は今の母親の妹だから」

「姉貴の方は本当のオヤジの姉貴に頼んだらしい」


「そうなんだ」


界瑠は.寂しく私を見つめた。