二人でクレープを食べていた


「沙羅、さっき買ったネックレス似合ってるやん」


あたしはさっきなんでもおごったるってか輝がいったから
ネックレスを買ってもらった。

「ありがとうな輝」


「いえいえ」



その時…


“…あっくん?”

聞いたことある声がした
高くて可愛らしい声。

そして輝を“あっくん”と
呼ぶのは一人しかいない


「…彩?」

『やっぱあっくんやぁ~後ろ姿でわかったわ~』


気まずいなぁ…

「そっか、俺今さぁ…『あれ?沙羅ちゃん?』」

気付かれた

「あ、どうも」


『なぁなぁあっくん。なんで彩じゃなくて沙羅ちゃんと一緒なん?』

彩ちゃんは人一倍独占欲が
強い。

「はぁ……別にええやろ」


輝も彩ちゃんの独占欲の強さにはうんざりしていた。


「ごめんなぁ、彩ちゃん。沙羅が無理言って輝に連れてきてもらったんよ」


『別に、沙羅ちゃんには聞いてへんねん』


「おぃ!彩!」


『なんなん自分?あっくんと出掛けるからって調子のってん?スカートなんかはいて似合わんくせに!「いい加減にせぇ!」』

「輝、怒鳴らんくても…」


「沙羅!こんなに言われて悔しないんか!?俺は悔しい!」


『あっくん、なんで沙羅ちゃんを守るんよ!』


「彩には関係あらへんやろ!お前は彼女じゃないやろ!」


えっ…?
彼女じゃない?


『なんなん?沙羅ちゃん彩からあっくんとらんでよ!!』

「あたしとってなんかない!」

意味わからん…


『だってあっくん、彩に“好きな子いるから別れよ”って言ったんだよ!沙羅ちゃんのことやろ!?』

へっ?どうゆうこと…?


「そや!!」


輝…?


『やっぱり…彩許さんから!』
「勝手にしぃ!沙羅は俺が守る!」



…タッタッタッタッ…