『っ…』
悔しくて、悔しくて…。
あたしは、こぼれそうな涙を止めるのに必死だった。


「唯の事、絶対離さない。つか、離れる事自体許さねぇし」
いつだったか、そう笑った蓮斗。

「俺、お前が一人でいたら心配だわ。絶対迷子になるから」
そう意地悪く笑う麗央。

「てゆうか、唯。お前本当、頭危ないよ?俺が勉強教えようか?」教科書を突き出す結城。

「唯りん♪俺はね、唯りんが笑ってたら、スッゴク楽しい」
可愛い笑顔を向ける雷樹。

みんなの所へ帰りたい…