湯原先生の用件はただの言い忘れた宿題の件だった。 『ありがとうございました』 職員室を出てから、あたしはまた保健室に戻った。 保健室に入る直前、蓮斗達が、 「1ヶ月頑張ったらどっか連れて行ってやる」 って言ってくれた。 「随分早かったね」 って篠沢享也が言ってきた時はさすがにムカついたけど。