あたしはそのジュースを飲み干しすと、立ち上がった。

『あ、蓮斗…お金、払うよ、いくら?』
すぐに気付いて財布を取り出すと…。
「いや、いらねぇよ。普通は男がおごんの」
そう言って笑った。


『えっ…ご、ごめんっ』
「いいから」

蓮斗はあたしの手を強引にとると…。
「昼。食いに行こうぜ」

スタスタ歩き始めた。

あたしはその手の温もりを感じながら、後をついて行った。