「んーと、まぁ、夏休み明けからでいい話なんだけどさ♪」
パチッと篠沢享也が手を叩く。
「2人には、別れてもらいたいわけ」
………は?
『何言って………』
「…唯」
ムキになって立ち上がるあたしを蓮斗がとめる。

「1ヶ月あげるよ。1ヶ月、我慢できたら、もう手は出さない。でも…1ヶ月の間で、我慢できなかったら…その時は…」
ゴクリッと、息をのんだ。

少し間をおいて、篠沢享也は口を開いた。
「橋野唯を襲う。そんでもって、蓮斗のねぇちゃんも」

………嘘……。