そして三日が経ち、悦子は子供ならではの立ち直りの早さと忘れっぽさで、立花先生は恋愛対象から外れ、ただの大好きな担任の先生に変わっていた…

そして一気に15年の時が経ち…





同窓会にて〜

『立花先生!どうぞ〜お注ぎします!…ねぇ先生!あの時(かくかく然々)の事って覚えてる?』

立花先生:
『……』


『全く覚えてない!』


『しかし、あの時は加藤が仲間外れというかなんというか…』

『いじめでしょ!』



『まぁ…そんな感じだったので、何とかしなきゃと思って必死だったのだけは覚えてるけどなぁ…』

『…(うんうん)』


悦子の視線の先には、幸絵が男性陣に囲まれ、若い魅力を振り撒いていた…


『しかし、あのこりんが私と同じ、小学校の先生になるとはなぁ…』

『…』

『…それとなんならその恋心、今から答えようか?』

『結婚して子供も5人もいるくせに、何言ってんのよ〜!』

『(笑い)』


悦子は、小学生の時は全く解らなかったが、中学、高校と上がっていく際に、立花先生があの時どういう立場で子供達に接していたのかを十分理解し、その道を志すきっかけとなったのだ!
悦子は立花先生にその想いの丈を話し、感謝の気持ちを伝えたが…
立花先生はただニコニコと笑って頷いて、お酒をちびちびと飲んでいるだけで、悦子にはイマイチ伝わっているのかどうか、ピンと来なかった…










さらにさらに15年後の、同窓会にて〜