昼休み…


「ねぇねぇ〜君が杏樹ちゃん?オレ3年の林魅希斗!よろしく!」

え?誰こいつ!!
馴れ馴れしくね?
なんかこえーよ!

「あ…よろしくお願いします…」
「元気ないねぇ!杏樹ちゃんの可愛い顔が台なしだぞ?」

なにこいつ〜キモっ

「元気ありますよ?てか、あなたなんなんですか?」
「あなたとは失礼だなぁ。魅希斗って呼べよ。杏樹ちゃん。」
「あ。。。はい。」

うわぁ アタシこいつ苦手

「ねぇねぇ杏樹ちゃん。オレにアドレスちょうだいよ!」
「あ!アタシの携帯そこらへんにあるんで適当に赤外線でもらっちゃってください。」

超適当なアタシ←おぃ
だってアタシは…
魅希斗ってやつの隣に
いる宏と言う男が気になったのだ。

アタシは前から宏の事を知っている…。
あれは中1の秋…

移動教室で遅れて走っていた時…

--バンッ--
「いたたたたっいてー」
「大丈夫?」
ずっきゅん。
アタシはイチコロに
やられてしまったのだ。
サラサラな黒髪。爽やかな顔。つぶらな瞳。スラッとした体。高くも低くもない声。

「全然大丈夫ですっ!」

さっきの痛いの連呼はなんなんだよ←爆

「それならよかった。怪我してない?」
「怪我…してないです!すみませんでした。」
「いやいやこっちこそゴメンね。それじゃ!」

名札を見て名前を覚えてしまった。

佐々木宏 いい名前だな。
まぁ 今のアタシは
宏先輩に気があるのかもしれない。