――次の日。



あたしは朝からユリに質問責めに合っていた。



｢へぇ〜もうキスまでしたんだ？｣

｢ちょっとユリ声大きいっ｣

｢いいじゃない。てかさ、郁くんて意外と手早いんだねぇ〜｣

｢そっ、そうなの？｣

｢どうするの？セックスは｣

｢だから、声大きいって…｣

｢あーごめんごめん｣



絶対思ってないよ、ユリ。



棒読みじゃん。



｢あ、もう次の授業始まるじゃん。続きは放課後ゆっくり聞くから｣



そう言って自分の席に戻っていったユリ。



隣の郁は相変わらず女の子に囲まれてるけど、さっきの会話聞こえてないかな？