「あらっ、郁。ちゃんと2人一緒に帰ってきたのね〜」
郁のお母さんだ。
そういえば郁にさっきのこと謝った方がいいよね…。
あたしは郁に小さな声で話しかけた。
「郁」
「ん?」
「さっきはお母さんがごめんね」
「あぁ、あれはちょっとビビったわ…」
ハハッと苦笑いの郁。
「たまにああいうところがあるんだよね…」
「へぇ〜。おばさん優しそうなのにな」
「あっ、お母さんにおばさんって言ったら殺されちゃうかも…」
「……マジ?」
「紗枝と郁くん、すっかり仲良くなったみたいね〜!」
はぁ…。
お母さん、なんで今話しかけてくるかなぁ。