「疲れた」


その言葉を境に私の意識は、遠のいた。



夢の中に水嶋がでてきた。



赤く染まった私を心配していた。今でも消え入りそうな顔をしていた。


だから、私は言った。



「そんな顔しないで」

と。




いつもと違う水嶋をこれ以上見たくはなかった。



そして、



「ごめんな」 


と、呟いた。