「フルメン・サギタ《雷の矢》」


バチッ、バチチッ、

幸大は電気を帯びた矢を構える。

ヒュッ、バリッ、

電気を帯びた矢が弓によって放たれる。


ドシュッ、ドシュッ、


雷の矢は鬼を貫いた。


「スサインド《滅却》」


ドゴォンッ、

二匹同時に爆発した。


『ヒィッ!?』

「まだ動けたのか。」

翡翠が最初に風の槍で貫かれた鬼を見る。


『く、来るな!!』


ドシュッ、


翡翠の槍が鬼にトドメを刺した。

ジュゥゥゥゥゥ、

鬼は消えた。





「しかし、鬼を統率してるのは誰なんだ?」

翡翠が言う。

「俺に聞かれても知らん。

ただ、かなり慕われてるみたいだな。

死ぬ寸前でも言おうとしなかったみたいだし…」



「すごいカリスマ性ですの。」

可鈴が言う。

「でも人を襲うなんて最悪な奴よ。」

圭が言う。


「それにしてもダーリンはかっこよかったです!」