「それにしても、貴方は何者なの?」

テナが言う。

「岡田幸大。

学生だ。」


「私を見ることができるのに…


!?」


「テナ、どうかしたの?」

「何か来るわ…」

「そう思うなら、委員長つれて逃げろ。」



『グルルル…』

「な…何よこれ!?」

委員長が驚く。

異形の何か。


「鬼、と呼ばれてる。」

幸大が言う。

「確か…妖怪ね。

はじめて見るわ。」


テナが言う。

「委員長、逃げろ。」


「む、無理。

こ、腰が…」



「はぁ、だったら、動くなよ?」

「え?」

「オブヴィウス《迎え撃つ》」


ゴウッ、

幸大を魔方陣が通過し、幸大の服装が変わった。


「まさか…今の…」

テナが呟く。

「さて、鬼退治の時間だ。」



ドゴッ、

幸大が鬼を殴る。


『グルルル!』


「ハッ!」


バゴッ、

殴る。

「グラディウス《剣》」


幸大の目の前に魔方陣が現れた。


ヴンッ、

幸大は魔方陣から剣を取り出す。

「ハァッ!」


ガキンッ、ガキンッ、ガキンッ、

鬼を斬りつける。

「ハッ!」

ガキィンッ、