委員長は空き教室を片付け、教室に鞄を取りに来た。


「あれ?

岡田の鞄…

もしかしてまだ図書室?」





図書室


委員長は幸大の姿を見つけた。


「どんだけ寝るのよ…」

「ふぅん。

彼ね?

じゃあ、手っ取り早くヤっちゃう?」

「え?」

「人気のない夜の学校。

2人きりの男女。



そうしたら、残るは一つ。

既成事実よ。


私が彼をやらしい気持ちになるよう魔法をかけるから、貴女は彼を押し倒す準備をしなさい。」


「でも…」

「じゃあ、彼に押し倒してもらいましょ?」


「断る。」

幸大が起きる。


「まったく、昼は図書委員。

放課後は委員長。


夜は悪魔に起こされるとはな。」


「え?

おかしいわね。

私の姿は圭にしか見えないはずよ?


もしかして、エクソシストかしら?」

ガタッ、

幸大は立ち上がる。

「やる気?」

テナが構える。


「エクソシストなわけねぇだろ。

さて、委員長、帰ろうぜ?」


「もしかして、待っててくれたの?」


「最近、正体不明の通り魔や殺人が起きてるからな。」



「あ、ありがと…」