「ったく、まだ眠いってのに…」
通学路を歩く姫と幸大。
「早起きは大切ですの。」
「だったら姫だけ先に学園に行けば良かっただろ?」
「わ、私は、幸大と一緒に行きたかったんですの…
それなのに、それなのに、幸大は酷いですの…」
姫が目に涙を溜める。
「わ、わかったから!!
俺が悪かったから、
泣くなって。」
「…本当に悪いと思ってますの?」
「ああ。
悪かったよ…」
「なら、手を繋いでくださいまし…
それで許しますの…」
「え?
やだよ…恥ずかしいし…」
「う〜」
また泣きそうになる。
「わかったから!!」
バッ、
幸大が多少強引に手を握った。
「ふふふっ。
今日は良いことがありそうですの。」
「そりゃ良かったな…
まったく。」
「あれは、奈々さんですの。」
姫の声に気づき奈々が振り返った。
「あ〜!
ダーリ…」
途中で言葉が無くなり、奈々が強い足運びで近づき、そして…
ガッ、
奈々が幸大の胸ぐらを掴む。
「し、塩見…?」
「ねぇ、ダーリン?」
恐怖しか感じられない笑顔の奈々。
「何でしょうか…」
「その左手は何なんですか?」
左手は姫の手を握っている。
通学路を歩く姫と幸大。
「早起きは大切ですの。」
「だったら姫だけ先に学園に行けば良かっただろ?」
「わ、私は、幸大と一緒に行きたかったんですの…
それなのに、それなのに、幸大は酷いですの…」
姫が目に涙を溜める。
「わ、わかったから!!
俺が悪かったから、
泣くなって。」
「…本当に悪いと思ってますの?」
「ああ。
悪かったよ…」
「なら、手を繋いでくださいまし…
それで許しますの…」
「え?
やだよ…恥ずかしいし…」
「う〜」
また泣きそうになる。
「わかったから!!」
バッ、
幸大が多少強引に手を握った。
「ふふふっ。
今日は良いことがありそうですの。」
「そりゃ良かったな…
まったく。」
「あれは、奈々さんですの。」
姫の声に気づき奈々が振り返った。
「あ〜!
ダーリ…」
途中で言葉が無くなり、奈々が強い足運びで近づき、そして…
ガッ、
奈々が幸大の胸ぐらを掴む。
「し、塩見…?」
「ねぇ、ダーリン?」
恐怖しか感じられない笑顔の奈々。
「何でしょうか…」
「その左手は何なんですか?」
左手は姫の手を握っている。