「貴女が私を呼んだ目的は?」

「あの…それを言ったら魂がとられたり…」


「今どき魂って…


ま、最悪ね…


とは言っても貴女が死んだときよ。

生まれ変われないってだけの話。」


「そうなんですか?」


「契約の際に嘘をついてはならない。

それが決まりなの。

で、貴女の望みを言いなさい。」

「あの…好きな人と…」


「ふぅん。

皆まで言わなくて良いわ。


相手の名前と…顔が解るものはあるかしら?」

「これです。」

委員長は携帯の画像を見せる。

「名前は、岡田。

岡田、幸大って言います。」

「写真を見る限り、私の力なんか必要ないと思うけど?


顔も見た目も、良くないし。

それに比べて、貴女は見た目も良いし、頭も良さそう。」

「…。」


「わかったわ。

もう一度確認するわ。


私が成功したら…そうね…この男の魂を死んだときにもらうわ。」

「そんな!?」

「どうせ死んだらわからないわよ。」

「それじゃ、契約成立。

私は、テナ。

よろしくね、圭。」