「そう言えば、姫…住む場所は?」

「その前に、幸大のへ、部屋に行きたいですの。」

「まぁ、良いけど。

でも…直談判に行くのにこんなにゆっくりしていて良いのか?」

「はいですの。

一応、推薦状というか、紹介状ももらいましたの。」

茶封筒を見せた。

「じゃ、行くか。

えっと…

お前らは折り合いがついたらちゃんと帰れよ?」

「私も行く!」

「もちろん私もダーリンの部屋に行きます!!」






幸大のアパート

「何もないわね…」

委員長が言う。

「ベッドの下は、学校の教科書、漫画、ゲーム機…

ダーリンは本当に健全な男性ですか!?」

「なぜ怒られるんだ?

だいたいエロ本は回し読みが基本だろ?

俺の年齢じゃ買えないからな。

友達の兄貴に皆で金を渡して買ってきてもらうのが常道だ。」

「あんた、何語ってんのよ…」

委員長が言う。



姫は幸大の部屋をキョロキョロと見ていた。

「姫、どうかしたのか?」

「いえ、違いますの。


…気に入りましたの。」

「え?」