「塩見!?」

幸大が言う。

「御主人様、こんにちわ。」

塩見が深々と頭を下げた。

「こ、幸大!?

御主人様ってどういうことですの!?」


「…?

御主人様、何なんです?

この見慣れない二人の女性は?」

塩見が姫とテナを見る。

「えっと…

こいつは俺と委員長の昔からの親友で、

可鈴って言う。

俺は姫って呼んでるけど…


んで、こっちが…」


「どうも。

悪魔のテナです。」

「悪魔?」

塩見が言う。

「さっきも言ってましたの。

どういうことですの?」


「テナ!!

そんなの、言わなくて良いじゃない!!」

「圭、貴女の望みを叶えるためにはライバルを減らしておいて損はないわ。

特に、昔からの親友なんて、厄介じゃないかしら?」

「でも…」

「俺から話す。」

幸大が言う。

「幸大…」

「俺のことだし…

委員長にも話したんだ、姫にも話すのが普通だ。

それに、塩見は知ってるしな。


喫茶店で話そうぜ?」