「ハァッ!」

バキッ、

幸大が殴る。


「幸大!

数が多くては埒が明かんぞ!」

翡翠が言う。


「一気に数を減らすか。


ルクス・サギタ《光の矢》


リブロ《狙いを定める》」


ヒュンッ、ヒュンッ、ヒュンッ、ヒュンッ、ヒュンッ、ヒュンッ……


ズドドドドドドドッ、

鬼たちに光の矢が大量に当たる。


ヴヴヴンッ、

大量の魔方陣が現れた。


「グラディウス・フェリオ《剣戟》


はぁぁぁぁっ…」


グッ、

幸大が力を溜める。


「ハァッ!」


タタタタタッ、


幸大が走り出す。

ザシュッ、ザシュッ、ザシュッ、ザシュッ、ザシュッ、ザシュッ、ザシュッ、ザシュッ、ザシュッ、ザシュッ、ザシュッ………



魔方陣ごと敵を斬っていく。


「はぁ、はぁ、はぁ。


エクスティングォ《殺す》」


ドゴンッ、ドゴンッ、ドゴンッ、ドゴォォンッ、

鬼たちが一掃された。


「形勢逆転。

酒呑童子、お前で最後だ。」

幸大が宙に浮いている酒呑童子に剣を向ける。

『愚か者よ。

アレが見えないのか?』

酒呑童子が指を指す。

「な!?」

そこには黒い妖気の塊。

そして、その下には


「お前ら逃げろ!!」

圭、可鈴、奈々、テナ、翡翠の姿。

タッ、

幸大が走り出す。