「あたしは、何が何でもやすみません!!」

その人は、世間話みたいな話をし始めた。


『あのねぇキミの家は、今すっごくピンチなんだっっ
だからウチがキミの家を助けてあげようとしてるんだっ』


この人は、あたしをどうしたいんだっっ!!


「だから何ですか?」


あたしがそういうとその人は、ニコッとまた笑いながら言った。


『あなたをアイドルにします!!』


えぇぇぇぇ!!


そんな急に言われても困る。


「急すぎて困ります」


そうするとまた何かを言い始めた。


『あなたが「no」っと言うと
キミの家は、破綻してしまいますよ』


えっ?


「どう言う意味ですか?」


『あなたの家で経営している財閥が今すごくピンチなんです』


だから朝すごくテンションが下がってたわけか。


「でも…あたしこのまま普通の高校生活を…」


『大丈夫だよっ』


「そんなの無理に決まってる
もし人気になったとしたら
普通の高校生活が出来なくなる…っっ」



あたしは、普通の女の子と普通に話していたかった。
ただそれだけだった。