次の日

涼がドアロックをかけた理由が分かる

トオルが涼に
ミイの事を奪うぞ!と…言ったらしい…


誰が見てもトオルはいい男でとても涼の勝てる相手ではない…


きっと苛立ちと不安から鍵をかけたのだろう…


そして
その夜トオルから電話があった…

「昨日はゴメン…」

「何で謝るの?何も悪い事してないでしょ」

「悪いのは全部俺や
ミイは悪くないよ 俺あいつの事怒らせるような事したし…」

「怒らせる事って?」

「……。」

「トオルは何も悪くないよ。」

すると

「俺、あいつにミイの事奪うぞって言ってん…」

え?それって…


ガチャ


涼が家に帰ってきた!

「ゴメン…帰って来たし切るね」

一方的に電話を切った

昨日はあんなに相談に乗ってくれてたのに…

どう言う気持ちだったんだろう…

感のいい私ですら、全く気付かなかった…

自分の気持ちを押し殺して話聞いてくれてたんだな…
胸が痛くなった…

ハッキリ告白された訳じゃないけれど

あいまいに電話切ってしまった…

ヒドイ事した…

明日ちゃんと話をしよう…そう思った。