結婚生活は
苦しい事ばかりだった…


けれどね
つわりがひどい時に

お茶碗を洗ってくれた…

玉子焼きを作ってくれた…
とても不器用な人だけど
父親になる自覚が見れた瞬間で…



その小さな優しさがスゴく嬉しかった…



赤ちゃんが死んでしまった時、涼は

配達中の車の中で
泣いたという…


その事を聞いた時


悲しみを夫婦で分かちあえたと実感した…


初めて相手の存在の意味をしった。

赤ちゃん…

絶対に忘れない…

そして
これから先何があっても

このまま


力を合わせて生きて行こう。


誰よりも弱いから嘘もたくさんつくし、
周りに迷惑ばかりかけるような頼りない人だけれど


不器用でも優しい
――運命の人――涼と…