翌日

ちょうどその日は病院の日で予約もとってあった…

先生に腹痛の事を話す…

「痛いのはこの辺ですか?それともこの辺ですか?」とおなかを押さえられた。
全体的に痛い過ぎて、場所の特定何て出来なかった…
とにかく痛い!!
これは経験した事のない痛み…
これじゃあ入院かな…

しかし先生は
「様子を見て下さい」と言った。

診察終了…

嘘でしょ?
こんなに痛いのに、帰す訳?

おなかを押さえながら
家に着く。

横になっても
立っていても痛みは治まらない…

嫌な予感…

それから数時間後…

大量出血…

素人の私にでも
その現実の意味が理解出来た…

―――流産…――

夢じゃないよね…

思わず涙が溢れてきた…

赤ちゃんが死んだ…

――涼に何て言おう…
きっとショックを受ける…
ゴメンね赤ちゃん…
無理し過ぎた見たい…

今まで生きてきた中で一番悲しかった…
親にまだ話さなくてよかった…きっとがっかりしただろう…

悲しみは想像していた以上深く大きかった…

もういるはずのない赤ちゃん…

なのに…

まだいるような不思議な感覚がしばらく続いた…