結婚式は続く―――


レンは余興が終わるとすぐに帰ると母から聞いていた。
慌てて、居なくなったレンを探しに披露宴会場外に出た。


キョロキョロ辺りを見回す
いない…

いや、レンもきっと会いたいはず…

――どこ?!


――…もう帰ったのかなぁ…



諦めかけたその時、
向こうのトイレからレンが出てきた。


いた!!


お互いにふわりと近づく。

やっと…二人きりになれた。

レンが照れ隠しか、イスに座ってタバコをすい出した。レン達の控室は別に用意されているのに、わざわざここに座るなんて…


私もさりげなくレンの前に座る。


何か話さないと…
貴重な時間が過ぎて行く…

「いつも弟の事可愛いがってくれてありがとね☆」


するとレンは静かに微笑んだ。

なんだか嬉しそう…

「私もそろそろ結婚しようと思って…」


…レン何て答えるのか…



レンに決めて欲しかった…
ひき止めてくれるかも…少し期待もした…


でもレンは


「自分で決めろや。俺が決める事じゃないやろ」




―――そして

その場を離れて帰って行った。


レン…


――やっぱり好き…


一番好き