久しぶりにレンに会える。嬉しかった。



ドキドキ ドキドキ




――あっ、レンだ!


うちの親と話をしている。

すると気付いた母が私を呼んだ。気をきかせてくれたのか?



「レンちゃんがミイをお嫁にもらってくれなかったから、この子まだ独身やよ」と母が言った。


――するとレンは、


「ちょっと待って下さいよ~オレが相手にされなかったんや」 と答えた。



すごく嬉しかった。

私は何も言えず、

相変わらず笑顔が素敵なレンに見とれていた。


けれど私にはレンを振った記憶はない。


《何度も無視した事》


これだ

…誤解の理由…


誰でも嫌われたと思うよね
やっぱりあの時
ほんの少し勇気があったら…


レン…


逢えた嬉しさと
昔の後悔が一度におしよせた。