「ママ~泣かないでぇ~」


私を正気に引き戻してくれたのは、幼いながらにしがみついてきた娘の…


悲痛な泣き声。


ゴメンね…



ゴメン…




「もう大丈夫」


そういってギュッと抱きしめました。


小さくて細い身体をギュッと強く…


唯一の理解者は知らず知らずに大きくなっていった娘だったのです。


「パパまた遊びに行っちゃったの?ママの大事なお金使っちゃったの?」


私が泣くと必ず娘はそう聞いてきました。