―――そして



届いた一通のメール




“キレイやったし…ミイにあげる”





清みきった夜の空に
キラキラと真っ赤に輝く
東京タワーの写真。




あまりに綺麗でしばらくみとれました。


トオルが携帯のレンズを通して見た景色は、とても優しい景色でした。



“ありがとう”



私の為に…というのがよく伝わり、


その時流れた涙で


ちょっとだけ…嫌な事を忘れられました…




――私は



――最後の質問をします。



“もし、今近くにいたとしたら、来てくれた?”


―――――







“行ったと思う”




その言葉といつかの約束だけで


もう充分でした



――好きという言葉は
絶対に口にはしない


けれども…


トオルの気持ちは
一枚の写真

そのステキなプレゼントに、いっぱいいっぱいつまっていました。