たった一言の挨拶



レンは何を言いたかったのか…

私には分からなかった。


ただ



たくさんの人がいる中で




私の事を見つけて
目の前まで来てくれた事




それが嬉しかった…


初恋の相手


“こんにちは”

という他人行儀な
たった五文字言葉の中から


たくさんの気持ちが伝わってきた。



ありがとね…

レン…




いつまでも
変わらないで




私の大好きだった人…



―――レン。